おしらせ
第2回女性研修会
日時:令和3年12月12日(日)10:30~13:30
場所:愛媛県消防学校(大教室および屋内訓練所)
講師:愛媛県消防学校 池川 慧 教官
参加者:12市町38名(市町随行者3名)
<グループワーク>
①女性消防団員として、今感じていること・思うことを共有しましょう!
- 女性団員の認知度が低く、同じ団でも存在を知られていないと感じることがある。大半の人は、消防団=男性団員のイメージ。
- 女性団員の中でやる人とやらない人の間に活動差がある。
- 女性団員の位置づけが、男性団員→自主防災組織・防災士→女性団員と低い。
- 他機関、例えば行政や自主防災組織との連携を強める必要性があると感じる。
- 今日も入団歴が様々なメンバーが集合している。発足当時から活動している人もいれば、大学生、最近入団したかたなど様々。
- どの団も今後、若い人材をどうやって確保していくのかという課題ある。
- 女性団員を積極的に団活動の一員として活用し、活躍され任されている!と実感しているところとそうでないところがある。
- 平成30年7月豪雨で活動された団員さんからは、物資の仕分けの大変さを聞いた。リアルな話を聞く機会があり良かった。
- 同じ女性団員でも本部付けと女性分団と立場が違うなど、地域によって求められているものが違う。
- 女性団員は救命講習、独居老人訪問など予防がメインだが、これも大切な活動。
6班に分かれ、大半が初対面の人なのですが、みなさん、志がありコミュニケーション能力が高いので、あっという間に打ち解けていました。
日頃の悩みを吐き出し共感したり、他市町の団活動を聞き、ノートに書き記したり、ときおり楽しそうな笑い声が聞こえたりと30分では足りないほど、熱いトークが交わされました。
②災害を生き抜くための正解のない問いを考える
《地震が発生しました》
平日の13時に大規模災害が発生しました。夫は仕事中、子どもは学校です。
→女性消防団員として活動を開始しますか?
《ここは避難所です》
避難所にペットを連れて避難してきた老人がいます。(子犬である・しつけはできている)
→ペットを屋内にいれますか?
《ここは避難所です》
この避難所には100名の避難者がいます。(高齢者30名、大人40名、子ども30名)
けれど、非常食は50食分しかありません。
→非常食を配布する?
各問いに対して、自分ならどうするか考えをまとめたのち、グループでディスカッションしました。
「災害現場に正解はない」今集まっているメンバーで最適な答えを出し対応する。
グループの答えがまとまらないこともありましたが、まずは、各々が考えを述べられる環境があることが大事だと感じました。
トップダウンで物事を決定していくことも多いですが、いろいろな人が集まる場所で多様性を無視すると、公平性はなくなります。
避難所は、高いコミュニケーション力が必要な場所であると感じました。
「避難所で女性ができること」について掘り下げていきたい!という参加者の意見もありましたので、今後の研修に取り入れていきたいと考えています。
<実技講習>
・三角巾の利用方法
・AED使用方法
・搬送要領
3つのグループに分かれ、ロールプレイをしながら情報共有をしました。
参加者の中には、市町での救命講習指導をしたことのある女性団員もいれば、
救命講習の指導やサポートに参加したことのない女性団員もおり、互いに刺激をうけた実技講習となりました。
令和2年から実施している愛媛県全体での女性研修会ですが、「どうすれば女性消防団員が増えるのか不明」という現状と、コロナ禍のダブルパンチで、実際に活動できない時間が続いています。
研修会の回数を重ねることで、見えてきたことは、それぞれ(愛媛県消防協会、各市町消防団・消防本部、市町)のTO DOリストを作成し、共有していかないと効果的な活動はできないという事です。
研修会に参加し受けた刺激を、市町での活動へのモチベーションにしていただけるよう、女性団員さん同士で情報共有していただき、市町の担当者や消防団幹部ともミーティングできる機会が設けられることを期待します。
全体で取り組むべきことを愛媛県消防協会が提示できるように、情報収集・情報発信していきたいと思っているので、今後もご協力よろしくお願いいたします。
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